国は何をやりたいのか?

経営

パート等の扶養の関係で、労働時間を調整しないと手取りが減る問題に対して、キャリアアップ助成金の枠組みを使って一人当たり50万円の助成金を新設する発表をしてました。

また、面倒な事務を企業の事務方に押し付ける形となりました。考えただけでも面倒ですよね。恐らく、パートが働く時間を増やし、社会保険等に加入した場合、社会保険料分が控除されるので手取りが減ります。当たり前です。それの目減り分を企業がなんちゃら手当で補填して目減り分をカバーした場合、助成金として企業が申請すれば会社に支給しますよ的なモノでしょうね。まだ詳細は何もわかっていませんが。

しかし、こんなことを繰り返して、また雇調金の二の舞になるでしょうね。根本の議論はやっているのだと思いますが、「三号被保険者制度」を廃止しろとは言いません。せめて社保の扶養の上限をスライドさせて、現在の130万円を例えば200万円にするとか、なぜできないんだろうか?

最低賃金をこれだけ急速に上げてきているのだから、昔と同じ時間働いても稼ぐ金額が増加しているのは明白です。それを103万の壁とか、130万円の壁だけ「そのまま」ということがどう考えてもおかしい。

頭の良い人たちで議論していて、些細なデメリットがありその点を追及される困るのはわかりますが、もっと国のリーダーはもっと王道な判断と意思決定をして欲しいものです。絆創膏を付け替えるような対応では、企業の活性化は程遠く、しいては、国の国力も減退していくことが心配です。

2023-07-03

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