DX化の目的を経営者は理解できていない

経営

「DX化」には色々な定義があると思います。私はわかりやすさから言えば「経理DX」をお勧めしています。紙の会計資料をすべてpdf化し、クラウドもしくは共有サーバ等に格納し、会計ソフトをMFクラウド会計等のクラウドに移管することから始まります。そして、銀行口座連携等のクラウドツールのメリットを最大限に享受し、仕訳業務をすべて電子的(紙を一切使わない)に処理すれば、経理事務の効率は200%くらいになります。業務効率負荷が従来の1/3になるわけです。この「1/3」とかを力説しても経営者には響きません。売上の方が関心事だからです。と言うよりも「経理業務に無関心」だからに尽きます。「経理業務を少々効率化したところで経営の根幹は変わらない」とでも思っているのでしょうね。

DX化の目的は、「仕事のやり方を抜本的に変える」「工程の省力化」にあります。経理やバックオフィスに限りません。kintone等の業務改善アプリを導入すれば、人事や営業、店舗や拠点とのやり取りなど、紙や電話を使わずコミュニケーションが活発化させることができます。それこそ、スムーズに業務処理が完結できるようになります。紙の方が良い業務もあります。それは例外的に最初は残すのも手です。すべて100%DX化しようとしてもうまく行きません。

経営者に必要な地頭力って、「80%主義」、「メリハリ」、「融通性」だと思います。完璧主義の経営者はおそらく成功しません。

2023-01-27

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