これから優秀だと思っている人材が流出していく

経営

ユニクロショック

「給与は上がらない」と思っていたサラリーマンがとても多かったのではないだろうか?リーマンショック後、日本の賃金はほぼ横ばいで一切上がっていない。企業が内部留保してきたからです。中小企業に至っては内部留保どころか、損益トントンで昇給などできなかった現実があります。しかし、ユニクロの「最大40%給与UP」で気づいたサラリーマンがとても多くいると思っています。「俺の給料はもっと高くて良いのだ!」って。

労働移動促進

国はコロナ行政からやっと、通常モードに舵を切り始めました。雇調金等の支援助成金もほぼ3月で終了させます。ITやDX,AI等の新規成長分野に人材を労働移動させようと施策がどんどん出てくることでしょう。これからは企業の自助努力しか生きる道はなくなってきます。賃金を上げて行かないと、優秀な人材は高い給料を出してくれる企業のどんどん流出していくことでしょう。実際、中小企業の現場でも起こりつつあります。中小企業からコアな人材が抜けると一気に経営は立ち行かなくなります。

中小企業の厳しい現実

ニュース等のインタビューで、中小企業が価格転嫁できない厳しい現実が報道されています。賃金UPもできない状況です。無責任な言い方ですが「賃金UP」を実現するしか優秀な人材を確保しておくことは難しくなってきています。その代わり、生産性投資を積極的に行い、一人当たりの売上高を格段に飛躍させていくことを中小企業経営者は考えるべきです。それが「DX化の推進」なのですが、発想がそこまで追いつかない経営者がとても多いことも事実です。組織は何といっても「人」です。特にコア人材がいなくなると一気に厳しい状況に追いやられます。賃金を上げることは財務的には難しいですが、しかし、長期的視野に立って戦略的に給与体系を変えていけば道は開けてくると思います。IT化、DX化をやらないでこの苦境を乗り切る手は無いと私個人的には思います。

2023-01-25

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