ゼロゼロ融資９月30日で受付終了

以下日経新聞抜粋

政府は8日、新型コロナウイルス禍で業績が悪化した中小企業の資金繰りを支えた「実質無利子・無担保融資（ゼロゼロ融資）」を9月末で終了すると発表した。ゼロゼロ融資は2020年3月に始まった。これまで日本公庫が6月末までに93.5万件、15.6兆円の融資を実行してきた。商工中金は3.6万件で2.6兆円だ。

 

倒産を防止した効果はありました。しかし、もともと業績が悪い企業を延命化させて、ゾンビ企業を増やしたことも事実です。国としては、有事の際に「支援策」としての融資制度を設けることが常であり、当然の施策だと思います。

問題は、「コロナ化で売上減少した」と言って、本来なら借入すらできない業況の企業にまで資金を投入してしまっていることです。これから（令和４年秋ごろから）地獄絵図のような企業倒産や自己破産が増えていくのだろうなと思います。もともと経営センスのない企業にまで資金を融通してしまっていることが最大の問題です。しかし、コロナ禍のあの状況では金融機関も適性融資かどうかを見極めることは難しかっただろうなと同情します。

ゼロゼロ融資が終了する今、本当の意味で経営者の力量が試されるフェーズに入ったといえます。

 

2022-09-09