経営改革の最初のステップは現状をまず棚卸すること

経営

中小企業の経営環境は、コロナ禍が終り景気上向きか?というとそうでもない。物価高や最低賃金UP、借入金の返済に苦しみ、ほとんど利益が出ていない。どころか、赤字体質に陥っているのではないでしょうか?インバウンド系(宿泊や旅行、ホテルなど)は好調みたいですが、その他の業種業態は虫の息かも。

しかし、経営者は泣き言っていても経営環境は変わりません。まず、最初の一歩を踏み出しましょう。

その一歩は何か?

私が思うには「現状をまず棚卸すること」だと思うのですね。具体的に自分の会社がどんな状況なのかをまず分析(棚卸)してみることからスタートしてみてください。

経営戦略は従業員が理解しているレベルか?
人材育成の段取りは盤石か?
資金繰りは毎月きちんとできてるか?
コスト削減は各部門、徹底できているか?
紙を使っている業務はどれくらいあり、それをクラウドに移行は可能か?
バックオフィスの人件費はどれくらいかかっているのか?改善余地はないのか?
在宅勤務に切り替えられる部門・職種は無いのか?
評価制度や社員面談など、毎年運用できているのか?
社員からの意見を聴く場は設定されているのか?
営業活動を戦略的に行動できているのか? etc

経営的に利益を出すことが第一義です。それができないと経営する意味があまりない。利益を出すには売上を上げるか、コストを下げるか、しかないのです。売上を上げることが困難な時代、従業員全員でできることと言えば、「コストを下げる」=【生産性を向上する】ことだけです。これはケチるのではなく生産性や高効率な作業プロセスを考えるってことなのです。その意識を経営者は社内に浸透させることをしない限り、経営は一向に上向かないです。その第一歩が「現状をまず棚卸すること」だと思います。

こんな当たり前のことが、苦境になるとできなくなるのです。だから、まだちょっと経営的に余裕があるうちに検討しておくことをお勧めします。

2024-12-09

アールイープロデュース