【組織活性化7つの仕掛け】考える環境(④生産性)

経営

組織活性化を実践し売上・利益を向上させたい中小企業経営者の皆様

 

今回のテーマは【組織活性化7つの仕掛け】考える環境(④生産性)です。

 

「生産性」とは、最もわかりやす言葉で言うと、「1人当たりの稼ぐ金額」でしょうか!
製造業なら、1人当たりの稼働量、生産数です。
小売業や飲食業なら、1人当たりの売上高(接客したお客様の客単価)
我々のコンサルやサービス業なら、同じく1人あたりの売上高ですね。

 

もっと短く定義すると、時間単位とか1日単位になりますが、売上高や生産数に変わりはありません。

 

いずれにしても、この生産性の指標を毎月追いかけるということがスタート地点です。
「生産性を上げる」ということは、比較しないと上がったのか、下がったのか、かがわからないからです。前月と比べてどうか?前年同月と比べてどうか?など比較して初めて有効な数値となります。

 

生産性を上げるコツはいろいろありますが、私が良いと思う方法をご紹介します。

 

1.やるべき仕事に優先順位をつけて、業務に取り掛かる。

 

ToDoListに自分の作業をすべて書き出し、優先順位をつける。
その際、仕事の重要度と緊急度で優先順位をつける。
重要度も緊急度もともに低い作業は、「廃止」するか、「部下等に移管」する。
権限移譲することです。
仕事を誰がやるのか?をしっかり判断することです。時給単価を意識しなければ生産性は向上しません。

 

2.作業工程の見直し

 

私は「業務フロー」と良く言いますが、毎日同じ業務のフローで仕事をしても、時間短縮は出来ません。そのような場合、作業チェックリストを一からつくり、作業工程を書き表して行きます。すると、無駄な工程が出てきます。反対に重要で絶対入れないといけない工程も新たに出てきます。チェックリストを作成することは、あとあと、確認ミス等で戻り作業が発生しないための予防策です。このチェックリストの作成と運用は生産性を向上させる切り札になります。地味ですが、会社をロスやトラブルから守る切り札となります。絶対やった方が良いです。

 

3.デッドラインを設ける

 

あと大事なことは、仕事をダラダラやらないということ。
デッドライン(時間期限)を設定し、帰宅時間を早くすること。
経営者自身がその仕組みを社内に作らないと、根付きませんが、デッドラインを設けて仕事をすると、ものすごく人間は集中するので、作業工程の時間短縮になります。この結果、時間当たりの生産性はすごく向上するので、OKです。

 

生産性を上げるコツは、会社がうまく仕組化してあげることです。
能力の高い社員は自分で出来るようになります。

 

しかし、力量が無い社員は、会社がある程度仕組みを作り、ルール化し、最初は強制的にやらせていかないと出来ないものです。困ったもんですが・・

 

私の持論は、すべての始まりは「仕組みづくり」にあります。
その仕組みの中で社員にストレスなく泳いでもらうために、モチベーション等がやっと必要となってきます。仕組みもないのにモチベーションとかコミュニケーションとか語ってもあまり意味がないと私は思っています。仕組み作りもしない経営者が、「数字を上げろ」「生産性上げろ」などと言っても、ヌカに釘で無理です。

 

仕事の楽しさが全く分かっていないのですから。

 

仕事の楽しさって、究極、お客様から喜ばれたり、ありがとうと言ってもらえることですから。
この「小さな成功体験」を身を持って体験させるように仕向けて行くのが経営者の役割じゃないかなと思います。

 

経営者はスーパーマンが多いですが、社員は経営論等学んでいない人が多いので、高い目標が設定されても理解できないし、すぐあきらめます。そうならないために、経営者は小さな階段をたくさん設けてあげて、気づけば頂上付近まで来ていたという状況を作っていくことが経営のプロのような気がします。仕組みづくりがすべてなんです。