組織活性化を実践し、売上利益を拡大したい中小企業経営者のみなさまへ
今回のテーマは【組織活性化7つの仕掛け】知恵OUTPUT(③業務改善を提案する場)です。
「③業務改善を提案する場」がメインテーマです。
業務改善というキーワードのイメージを膨らませて下さい。
例えば、以下の様な事例も業務改善です。
・ちょっとした自分の作業工程の見直し
・チェックリストを作成し作業ミスの軽減
・お客様が来店した際の傘置き場の工夫
・トイレをきれいにして、トイレ内に再来店を促すキャッチコピーを貼っておく
・お客様が帰られる際のお見送り方の工夫
・明日の作業工程を前日に必ずチェックし、そのリストを上長に提出しておく
・他部署との連携作業の意見交換のミーティングを立ち上げる
・不要なアプトプットの洗い出し作戦
などなど。
「改革」となると、ちょっと大そうになりますが、「改善」ということばは、誰にでも出来る作業です。ようは社員やパートさんが「改善工夫を実践する」気にさせないと全く改善は進みません。
「やる気」の問題ですね。
飲食業なんかでも、店長がやる気になると店は清掃が徹底され綺麗になりますし、接客も「お客様目線」になり、元気で明るく、おもてなしの精神で接客できる店に変貌して行きます。
業務改善を進めるには、すべて「やる気」に火をつける必要があります。
それが経営者や管理職の役割です。
そのやり方のヒントは「QC活動」と「表彰制度」にあります。
QC活動は、全社挙げて問題解決や業務改善にチーム分けをして取り組む活動です。
昔は強制的にやらせていましたが、それでは本当の業務改善にならないので、やるからには「公募」で募るのがベストです。公募で誰も手を上げなければ、会社が数名のリーダーに「手を上げるように」事前に根回しをしておくことも大事です。
1ヶ月や2ヶ月、もしくは3ヶ月程度の期間を置いて、成果発表会を行います。
ここで、大げさに表彰して下さい。いわゆる表彰制度です。
社員全員の前で褒めて褒めて、ほめまくるのです。
QC活動の成果は会社全体からするとそれほど大きなインパクトを与えるものは少ないかもしれませんが、この成果を出した「活動のプロセス」がとても重要となります。何をか真剣に成し遂げることって意外に頭を使い、人脈を使い、時間を使うものです。そのプロセスを表彰制度で発表させるのです。それが、他の社員に良い影響を与えるようになります。結果、その後に続く人材が出てきます。
人間は、同僚や後輩が社長に褒められている姿を見ていると、「自分も!」と思うようになります。
それが「やる気」です。
経営者はやる気がある人材のみを抜擢して行けば良いのです。
やる気のない社員をやる気にさせることほどエネルギーがいる仕事は無いです。
南本的にはやる気のない人をやる気にさせることは優先順位が非常に低いです。それよりも、やる気のある人を発掘し、彼らに重要なポジションを与えて、業務を委譲していくやり方が最も組織を早く成長させることが出来ます。
そして、彼らが実践した業務改善が積もり積もって、会社の業績に貢献するようになります。
よく勘違いする経営者がいます。
大きな金額の賞金や報酬を上げたりする経営者です。
それは一時の快楽でしかなく、長続きしません。一瞬、やる気は出ますが、人間すぐあきらめてしまいます。大金は不要です。ほんと、金一封で10,000円程度でも良いのです。それよりも、みんなから認められる瞬間や社長から褒められる瞬間が、モチベーションが上がる瞬間なんです。
この原理原則を軽視せずに、大げさな表彰制度を設定して行きましょう!