中小企業が確定拠出年金を導入すべき理由(ワケ)を以下に整理します。
1. 人材確保・定着力の強化
採用競争において福利厚生の充実は求職者への強力なアピールポイントとなります。人手不足のこの時代、同じ企業で比較された場合、確定拠出年金が導入されている中小企業が選択される確率が高くなります。特に中途採用の30-40歳台には、「経営者の意識が高い」と評価が高くなります。また、従業員満足度向上により既存社員の定着率も改善します。
2. 全額損金算入による節税効果
掛金が全額損金算入できるため、企業の法人税等の軽減につながる。利益を活用した従業員への投資として戦略的な資金活用が可能となります。特に「選択型」を導入した場合、従業員の給与から確定拠出年金の掛け金を拠出することになります。その掛け金が企業の損金として経費になります。ありがたい限りなんです。国がそこまでして導入して欲しい理由がわかりますよね。
3. 退職給付債務の軽減とリスク回避
掛金支払い時点で企業の責任が完結します。従来の退職金制度と異なり、将来の積立不足や退職給付債務に悩まされないので、財務的に健全な経営者ができます。
4. 従業員の資産形成支援と金融リテラシー向上
従業員が自己責任で運用を行うことで、金融知識が向上します。老後不安の解消にも貢献し、従業員の将来設計をサポートできます。強制的に掛け金を行うことで、従業員の資産形成をサポートします。また、デメリットである「60歳まで引き出せない」は、逆に言うと、引き出せないから資産形成が進むということです。
5. 福利厚生制度の差別化と企業イメージ向上
給与を増やさずとも制度として外部アピールが可能となります。中小企業でも大企業並みの福利厚生を提供できることで企業の信頼性と魅力が向上します。中小企業は対外的に、ブランディングがとても弱いです。しかし、確定拠出年金を導入することで、一流の企業と同等な福利厚生を整備できることになります。
【メリット】
企業側のメリット(3つ)
①掛金の全額損金算入が可能 – 法人税軽減効果があり、節税対策として有効
②退職給付債務の軽減 – 将来の積立不足リスクを回避でき、バランスシート上の負債が減少
③人材採用・定着の競争力向上 – 福利厚生の充実により求職者へのアピールポイントとなり、既存従業員の満足度も向上
従業員側のメリット(3つ)
①運用益が非課税 – 通常20.315%課税される運用益が非課税で再投資でき、長期的に大きな資産形成が可能
②拠出時・運用時の税制優遇 – 拠出段階から税制優遇があり、効率的な資産形成を実現
③転職時の資産ポータビリティ – 転職・退職時も年金資産を持ち運べるため、キャリアの多様化に対応
【デメリット】
企業側のデメリット(3つ)
①導入時の事務手続き負担 – 労使合意取得、就業規則・給与規定整備、管理機関との契約など事前準備が必要
②継続的な投資教育の実施義務 – 従業員への投資教育が努力義務とされ、定期的な教育プログラム実施が求められる
③制度設計と運営コスト – 初期導入費用および継続的な運営管理コストが発生
従業員側のデメリット(3つ)
①原則60歳まで引き出し不可 – 急な資金需要に対応できず、流動性が低い
②運用リスクは従業員負担 – 運用成果により受取額が変動し、元本割れのリスクも自己責任
③運用商品の選択肢が限定的 – 企業が選定した商品の中からしか選べず、希望する商品がない可能性がある
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