何が正解かわからないけど
経営って意思決定の連続です。その時は良かれと思って決定したことが、後になって会社に大きなダメージを与えることもあります。その逆で、会社を大きく成長させることもあります。
弊社の場合、リーマンショックで存亡の危機に陥った時に、絶対やりたくないと誓っていた「給与計算」の請負に手を出したことです。これが弊社の大きな転機になりました。それ以降、給与計算を受託することで入社退社等の手続き代行も一緒に受託できるようになり、経営は一気に安定しました。
リーマンショックまでは、コンサル稼業で「フロービジネス」だったので、売上は月初に0クリアされて、一から積み上げとなります。これはかなりのプレッシャーでした。しかし、給与計算等を中心にアウトソーシング事業にしたことで、毎月に売り上げはほぼ固定化されて安定してきます。いわゆる「ストックビジネス」です。
今思えば、無我夢中で藁をもつかむ思いでスタートさせた給与計算代行業が、今は立派な稼ぎ頭となっています。それ以降、色々なビジネス(人材紹介業、M&A事業、研修業等)にチャレンジしましたが、あまりうまく行かなかった。
ビジネスは後にならないと「正解」だったと言えないですが、色々なことを経験した現在、それはそれなりにノウハウや経験のストックになっていると思います。何が正解かは後にならないとわからないってことです。
最後に、一つ言えることは「人のやりたがらないこと」をビジネスにすると成功確率は格段に上がるってことです。
2022-03-17