事業継続計画(BCP)は中小企業こそ必要かも

経営

中小企業経営者の皆様へ
今回のテーマは【事業継続計画(BCP)は中小企業こそ必要かも】です。
昨日、商工会議所主催のBCPセミナーを受講しました。私は素人考えで、
「BCPなんて大手企業しかやらないもの」
とずっと思っていました。
中小企業は地震や津波が来たら、それで終わり。事業継続なんて今から考えていても、どうにもならないよ!的に思っていました。だから、出たとこ勝負で良いと。

 

しかし、・・
ちょっと違う気がしました。
震災後、事業継続計画(BCP)は地震対策や疫病対策からスタートしたのですが、ISOなどのように、分厚い防災マニュアル的なものを「作る」ということが主流でした。
しかし、今は【経営戦略】の一環として取り組む企業が多いとのこと。

 

例えば、
何か有事の際に、事業の柱が5つあったとして、「どの事業をまず稼働させるか」「最低、●時間以内に通常業務に持っていくか」「それは誰がリーダーでやるのか」「出勤できない社員に変わっていつでもだれで出来るようにしておくには」など、
事前に経営者と社員で検討し、ルール化し、社内に共有浸透させなければなりません。

 

何のためにするのか?
会社を永続企業として存続させるだけでなく、高収益企業に変革させる取り組みになるのです。それが社会貢献度が高い企業になり、社員の雇用を維持し、家族を守り、商品やサービスを待ち望んでくれているユーザーの信頼度を高めるのです。
私は、BCP(計画)を立てることが、コンサルの仕事だと思っていました。ISOのように、おっさんコンサルが偉そうにマニュアルを作らせて、規格というルールに縛られていやいややっても、会社は良くならないです。
しかし、BCM(マネジメント)なんです。計画を実施し、業務改善や人材育成に結果として結びつく経営のマネジメントそのものなのです。会社の身の丈にあったところから着手し、PDCAを回しながら、良いものにしていく。この「身の丈に合ったところから着手」が良いですよね。

 

継続性が重要ということです。
その結果が、
■複数の人が同じ仕事を出来るようにするマルチタスクな人材が育成される

■復旧を早めるために工程を見直した結果、業務効率が上がった

■お客様に有事の際の連絡系統を共有することで、会社の信頼度があがる

■HP等でBCP(BCM)の取り組みを発表することで、信頼度があがる

■経営者と社員のきずなが強くなり、全社一丸となった経営が加速する

など
メリットはいっぱいあります。
中小企業の経営者の方、「地震対応」と考えると、「コスト」にしか思えないですが、「経営戦略」「利益向上の対策」と思えば、発想は「投資」に変わります。

 

ぜひ、一度検討の価値があると思います。

 

ではでは
アールイープロデュース