【組織活性化7つの仕掛け】考える環境(③品質と納期)

経営

組織活性化を実践して売上・利益を拡大したい中小企業経営者の皆さん

 


今回のテーマは【組織活性化7つの仕掛け】考える環境(③品質と納期)です。

 

社員や部下に品質と納期の意味を考えさせる。

 

経営者は『品質を上げろ!』という。
経営者は『納期を早めろ!』という。

 

どちらにしても、担当者はその言葉の意味(本質)を解っていない。
製造業、卸売業、小売業、飲食業、サービス業などさまざまな業種で「品質」の意味が異なります。

 

品質の場合、

 

製造業なら「規格通りの製品の仕上がり」です。
卸売業なら「小売からの発注に対しての価値ある商品の品ぞろえの数」だったりします。
小売業なら「商品企画はもちろん、気持ちよく買い物をさせる接客術」だったりします。
飲食業なら「提供する料理の味はもとより、盛り付けの綺麗さ、もてなしの接客」だったりします。

 

納期についても同じようなことが言えます。
何を言いたいかというと、「品質を上げる」とか、「納期を早める」ということは、
顧客ありきなんですね。お客様により、自分の過去の経験や仮説によりアドリブで対応しなければならないことなのです。これが社員個々人の力量として差が出てきます。

 

お客様が品質と納期に対して、何を期待しているのか?を真剣に考える習慣を身に着けさせることが、経営者がやらなければならない教育なんだと思います。

 

顧客の期待する品質や納期、サービスについて、自分たちが「何をいつどのように」やれば良いのかを真剣に考えるから、仕事は面白くなるのであって、最終的にお客様から『ありがとう』の言葉を頂戴することが出来ます。

 

仕事を会社の指示命令でやるだけでは、お客様をまったく見ていないことになり、同じ品質の商品やサービスを提供しても、ある顧客は満足しても、ある顧客は不満に思うことが多々あるわけです。

 

自社、もっと言うと、「自分」が提供している現時点の商品やサービスを棚卸して、「もっと満足させる方法は他にないのか?」を考える環境を経営者は仕組みとして作ってほしいですね。

 

会社=経営者が仕組みとして構築しなければならないことは、そう多くないです。社員や部下に「自分で一生懸命考えて、発表し、共有する場」を提供することだと思います。