人の育て方A社?B社?

人事労務経営

中小企業経営者の皆さんへ
今回のテーマは【人の育て方A社?B社?】です。
経営者は人を1人でも雇用した瞬間から、会社は組織になります。
組織になるということは、所属する人の力量や能力を上げていくことが経営者の役割となります。
そこで、私が知る2社を事例としてご紹介します。
以下のコメントは南本が勝手に思っている個人的感想です。
A社:人の能力に関して性悪説の会社(人は成長しないもの)
この手の会社は、マニュアルやルール、命令指示で社員の行動を厳正化させ、統制を取ろうとします。もともと社員は考える力もやる気もないという性悪説の前提に立っているため、自分で考えて行動させるという人材育成の手法を取らず(あきらめているのかもしれない)、もっぱらトップが作成した行動ルール、チェックリスト、マニュアル等の通りに行動するように「研修」という名の時間をいっぱい使っている。自分で考えて行動したくない人には向いている会社ですが、自分で考えて、意思決定していきたい人にとっては、あまり成長できる環境があるとは言えない会社です。社員の数は多くなりますが、会社としてぐっと大きくならない。
B社:人の能力は伸ばせる性善説に立った会社
この手の会社は、自分で考えて行動しないと生き残れない会社です。目標が高く、そのために個々にヒントを与えながら、ゴールに向かわせる人材育成をOJTで行っている。会社ぐるみでその風土ができているため、周りの人も応援している。その本人が気づくかどうかですが、仕事をしてお客様に喜ばれて、また次の大きな仕事ができる好循環のサイクルを作っていく風土が有る会社で働ける社員は幸せだと思います。社員が少数精鋭で大きな仕事ができる集団となる可能性があります。
人材育成って、
結局、経営者が社員のことを【川辺の石ころ】と思っているのか【ダイヤモンドの原石】と思っているのかの違いだろうね。
原石と思っている経営者は、採用した社員を必死で磨いていこうと努力しています。だから、熱い経営者が多いです。気づきパワーをどんどん社員に送っているのですが、そのパワーを社員が拾えない場合が多く、空回りするケースもあるのですが、何度も何度も繰り返して気づきを与えていく。そうすると、やがて気づく社員ができくる。その瞬間が組織がぐっと一回り大きくなる瞬間なんですね。これぞ、経営者の醍醐味ですね。
ではでは