散る桜 残る桜も 散る桜

経営

中小企業経営者の皆さんへ

 
今日は荻窪の靴店に靴の修理と新たな靴の購入にいくついでに、嫁さんと靖国神社に花見に行きました。

 
花見にいくぞ!という感じで行くのは何年ぶりだろうか?
午前中は天候もよく、温暖で気持ち良かったです。

 
毎年、桜の時期になるとこの言葉を思い出します。

 
【散る桜 残る桜も 散る桜】です。

 
江戸時代の曹洞宗の僧侶で、歌人でもあった良寛和尚の辞世の句と言われている歌です。
意味は、「今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておくこと。」

 
ビジネスに置き換えると、
「今どんなに会社が調子が良くても、長く良い時期は続かず、やがて衰退する」
ということでしょう!

 
どんなビジネスでも必ずライフサイクルがあります。

 
①創業期(成長しているが利益が出ない時期)

②成長期(成長して利益が出始めた時期)

③成熟期(成長が鈍化してくるが、利益やキャッシュがたくさん出ている時期)

④衰退期(成長が低下し衰退局面に入り、利益が減少してくる時期)

 
経営者にとって、大事な役割は、この調子の良い利益もキャッシュも出ている時期に、次なるビジネスのタネをどれだけまいておけるか!です。

 
中小企業の場合、調子が良い時期は社員も忙しく、それに輪をかけて経営者も忙しくなります。次の飯のタネを育てることが後回しになり、後でとんでもないことになるわけです。上記の成長期、成熟期にキャッシュをためて、次のビジネスのタネに投資し、新しい事業の柱を育てることをしてください。毎期決算で利益が出たからと言って不要な備品など購入するなんてことはやめてくださいね。経営者は節税ではなく、内部留保を蓄え、次のステップに投資することに経営者の使命があります。

 
弊社もそうでしたが、調子が良すぎて、社員ともどもみんな忙しくて、毎月利益が出ていた時期があったのですが、・・まさしく絶好調の時期です。仕事がバンバン取れるし、売り上げも上がる。経営者って馬鹿だからずっとこの調子が続くと思い込むんですよね。それが歯車が狂い始めると、とたんに会社がおかしくなります。経験した経営者もいるはずです。

 
今、花見でみんな明るい気分になっていますが、この時期だからこそ、この言葉の意味を再度かみしめて、事業の次なる柱を育てる戦略を立ててください。

 

ではでは
アールイープロデュース