組織はチーム力で決まる

人事労務

中小企業経営者の皆さんへ
今回のテーマは【組織はチーム力で決まる】です。
私は15年前(当時38歳)で独立開業しました。和歌山から出てきて2年がたっていました。それ前はサラリーマン生活を謳歌し、豊洲の日本ユニシスさんに出向で、やりたい放題していました。(金融系のCRMパッケージ作成のシステム設計の仕事のことですよ)
そんな私が、組織活性化にこだわるのは、「個人」の力量がどれだけ優れていても、チーとして束ねると、相乗効果が全くでないチームをたくさん見てきたからです。すべてがマネジメント責任者であるチームリーダーの力量不足が原因だと私は思っています。

 

中小企業の経営に置き換えて行くと、
チームリーダーは「社長」です。間違いないです。たまに参謀の役員がリーダーシップを発揮する場合がありますが・・

 

社長は創業者ですので、それなりの力量があります。当然です。営業に強い人、技術に強い人、管理(経理総務)に強い人など、みんなその分野で強者です。しかし、経営は「戦略・マーケティング・財務・労務・情報」要素のバランスが大事です。そのバランスが良い社長はそう多くないです。

 

私の個人的な考えですが、経営はまず「戦略」ありきだと思います。戦略が立案できない社長がたまにいます。このタイプは参謀役に回った方がいいです。会社の方向性が固まらず、社員を路頭に迷わすことになるからです。管理畑、技術畑の経営者に多いかも?
戦略って言葉はかっこよくて難しい(そう)ですが、要は、自分の会社を「未来にどのような姿に育て上げて行くかのシナリオ」なんです。この手の仕事を顧問税理士さんに頼むと失敗する(場合)があります。顧問税理士が「税のプロ」の肩書しかない場合は、別に戦略や管理会計が得意な方に依頼した方が良いです。もしくは、未来設計や事業戦略が組める税理士さんに鞍替えすることをお勧めします。
次に必要な力量は「カネ」と「ヒト」ですが、この両方を兼ね備えた社長は実に少ないような気がします。財務は強くても、労務はからっきしダメとか、その反対もしかり。財務は外部の専門家を雇えばよいと思っています。それこそ、財務を指南してくれる税理士を見つけることです。それが一番です。
労務やマネジメントが最も、社長が率先してやらないといけない仕事なんです。なぜか?
だれも代わりにやってくれる人がいないからです。私のような社労士に頼んでも、やってくれません。人のマネジメントは、現場でではりついてみていないとダメだからです。外部人事部長なんて感じで週1日とかは可能ですが、それでも限界があります。
社長がこの人事マネジメントが非常に苦手な会社が多いために、管理職の人に丸投げしてしみます。それで大抵、良いチームが出来ないんです。良いチームを作るには、それはそれは時間がかかります。チームメンバー同士の相性から、特性から、性格から、趣味から、モチベーションの源から、それらすべてをヒヤリングして、編成して行くのです。私が30歳前でリーダーをしたときは、そのように地道に1年位我慢して我慢してヒヤリングして行きました。

 

これなんです。チーム力の底上げって。

 

この地道なマネジメントをやってから、チーム力が相乗効果で底力を発揮するようになるんです。チームが5人いたら、1+1+1+1+1=5 ではなく、10にも20にもなります。部下に丸投げすると、5ではなく、4とか3に目減りします。考えてみて下さい。当然です。やり方も何も学んでいないですから。
社長から見て、個の人材はそれぞれ、100だとします。しかし、相性や性格等の違いで、人間は必ず足の引っ張り合いをします。必ず。そうすると、足し算すると、マイナスになったりするんです。
チーム力を高める努力を1年くらいやって下さい。管理職とそのチームメンバーを巻き込んで、会社のビジョンや仕事のやり方などを語り合うミーティングを毎週やるだけでOKです。成果を求めず、繰り返し、繰り返し、継続するのです。それが私の実体験からくるチーム力をプラスにする方法です。魔法のような方策は無いです。

 

ではでは
アールイープロデュース