ストックなビジネスを掘り当てろ

経営

中小企業経営者の皆さんへ

 
今回のテーマは【ストックなビジネスを掘り当てろ】です。

 
ストック=「継続して安定的に入ってくるキャッシュ」とでも言いますかね。

 
それと対比して、フローなビジネスがあります。フローなビジネスは「スポット仕事」ですかね。カツオの一本釣りのような、その時の運不運的な仕事。

 
私はアールイープロデュースという会社と社労士事務所を運営しています。

 
昔2009年ごろの話ですが、リーマンショック後、弊社に2度目の危機が訪れました。
それまでの弊社のクライアントは、Pマークコンサルや成果主義人事制度コンサルが主流でしたので、「IT業界」「広告代理店」がメイン先でした。結構会社は儲かっていました。

 

しかし、・・
この業界はリーマンショック後、真っ先に業績不振に陥った業界です。

 

ということは、・・
弊社の収益構造が急速に悪化し、経営危機に陥りました。

 
その時、社員が4名、私を含めて5名いましたので、人件費が払えない状況になったのです。
そこで、なんとか、賃下げや退職等で耐えて、凌いで、今があります。
その時に痛切に感じたことがあります。

 
『会社はフローな仕事ばかりじゃダメだ!』ということ。

 
からくも、弊社はその時適性検査cubicのサービス提供していましたので、そのキャッシュが少なからず入ってきていました。

 
まさしく、「ストックビジネス」の強みです。この適性検査cubicのサービスが無ければ、弊社は完全に市場から撤退させられていたことでしょう!
そこで、残った社員と弊社で議論し、弊社のビジネスモデルを180度転換し、「ストック型ビジネス」に完全移行しました。

 
そのキラーコンテンツが「給与計算代行」と「社労士の手続き顧問」だったのです。

 
社労士の顧問だけでは、毎月入社や退社が頻繁にない会社から顧問を切られるケースもあり、弊社は社労士手続きと給与計算はセットで提案し、コアは「給与計算」にしたのです。

 
給与計算は社労士も税理士もあまりやりたがりません。基本、士業の先生は自由人になりたくて独立開業しています。しかし、その自由人が時間に拘束されるようになると嫌ですよね。給与計算代行は時間拘束バリバリの仕事なんですよ(笑い)

 
しかし、

給与計算の最大のメリットは、毎月クライアントとコミュニケーションが取れるツールということです。しかも、人数が増えたことや給与が上がったことがわかり、次なる助成金や社員研修など、適宜ご提案することが出来るようになりました。

 
これが副次的なメリットだったのです。

 
会社は一本釣りでは成り立ちません。継続的に毎月キャッシュが入ってくるストックビジネスを皆さんの会社もぜひ作って下さい。既にストックビジネスがある会社は2本、3本とストック型のビジネスを構築して行くことをお勧めします。

 
キャッシュが安定的に入ってくる仕組みが出来ると、会社が安定し、本来やりたかった、ちょっとチャレンジングなビジネスにも挑戦できるようになります。
このことが組織を活性化させます。社員も安心して働けます。

 
経営者は自分のビジョンに向かっていくことも大事ですが、継続して事業を運営することも大事です。

 

アールイープロデュース