【組織活性化7つの仕掛け】考える環境(⑤コスト)

経営

組織活性化を実践し売上利益を向上させたい中小企業経営者の皆様

 

今回のテーマは【組織活性化7つの仕掛け】考える環境(⑤コスト)です。

 

「コスト」で連想する言葉は、「コストダウン」「業務改善」「生産性・効率向上」「コスト意識」「利益拡大」「損益計算書(P/L)」でしょうか?

 

 

これらの連想が出来る社員が皆さんの会社に何名いますか? 一概にコストと言っても、色々な側面(切り口)があります。 会社でミーティングする場合、この切り口でコストについて議論して見て下さい。 面白い回答をする社員が出てくるはずです。 経営者が想定していなかった発想のものという意味です。

 

コストダウンについて、チームで議論する場を経営者は提供するだけです。あとは議論した結果を発表させ、各チームで共有させ、お互いにコメントさせます。議論が浅いチーム、切り口が甘いチームなどいっぱい出てきますが、最も有効なことは【共有する】ことなんです。他のチームが議論した内容を一瞬で知ることができるのが会議の真骨頂なんです。

 

コストダウンの意味を社員に理解してもらい、そのために実践した成果が「自分に帰ってくる」ことを十分腑に落ちさせないとうまくいきません。

 

以下のサイクルをきちんと説明し、やることを実践させて下さい。

 

(1)損益計算書の構造を教える

 

(2)売上ではなく利益(粗利、営業利益、経常利益、損益分岐点)が経営にとって非常に大事で、それが稼げないと、みんなの給料が払えないことを理解させる。

 

(3)コストダウン施策、業務改善施策、効率アップのための施策など、切り口と事例を提供し、ひたすらチーム単位や店舗単位で議論させる。

 

(4)その成果を、発表会という形で、全社員の前で発表させる場を作る

 

(5)発表して共有させる。

 

(6)良い施策は全チームに導入し、実行計画に落とし込み、PDCAを回す。

 

コストダウンをやれ!と言っても、それが自分にどう帰ってくるのかを腑に落ちないと、節電したり、水道を節水したりしないものです。

 

ここが大事なんですが、 経営者は社員がコストダウンを頑張って実践し、収益に貢献した場合は、少額でも良いので、賞与や臨時給としてきちんと還元してあげて下さい。 そうしないと、二度と彼らは動かなくなります。

 

それが、経営者と社員の一体感であり、良いチームだよね。 組織活性化って実に奥深く、経営者さじ加減で良くも悪くもなるんです。

 

アールイープロデュース