【組織活性化7つの仕掛け】知識INPUT(④経営マネジメント知識インプット)

経営

組織活性化を実践して売上・収益を拡大したい中小企業経営者の皆様

 

今回のテーマは【組織活性化7つの仕掛け】知識INPUT(④経営マネジメント知識インプット)です。

 

「経営マネジメント知識インプット」がメインテーマです。

 

情報インプットは智恵への扉であると何度も書きました。その中で、中小企業の管理職や社員が最も身に着けないといけない知識が「経営マネジメント」知識です。えてして、自分の商売に関する知識は豊富なんですが、経営理論や財務、労務などの理論知識が少ないための、応用が利かない人が多い。

 

そうなると、強い組織は出来ないです。

 

経営者だけがこれらの経営マネジメントに関する知識を持っていても、経営者が指示した内容や事項が部下に受け入れられず、というより、理解されないので、実行に移ることは少ないです。移ったとしても、的はずれな実行となり、成功という成果は得られません。

 

経営者が2時間週次ミーティング(進捗会議の中のミニ研修)でやってほしい教育は、これらの経営マネジメントの理論や考え方、それに付随する成功事例や実践事例を教えてあげ、共有させ、自社に取り組んだらどうなるか?を考えさせることなのです。
最終目標は「考えさせる」ことにあります。

 

例えば、「優先順位の決め方」を講義したとします。

 

理論としては、「緊急度」と「重要度」で優先順位を決めます。その順番を受講者に問うと、ほとんどの人は間違います。

①緊急度(1)重要度(1)・・・優先順位1

②緊急度(2)重要度(1)・・・優先順位2

③緊急度(1)重要度(2)・・・優先順位3

④緊急度(2)重要度(2)・・・優先順位4

※(1)が(2)より高い

 

間違うポイントは、上記②と③の逆転です。ほとんどの人は、緊急度が高い③の仕事を優先させると回答します。これは理論的には不正解で、その理由は、仕事はチームで行われており、自分の仕事が次の誰かに連携されていく場合が多い。そのために、重要度が高い②を優先順位を上げて仕事をしないと、他者に迷惑を掛けたり、関与するプロジェクトが遅延したりするのです。結果、いつまでたっても仕事が出来ないサラリーマンという烙印を押されます。

 

良くドラマ等で見かけますよね。上司から『例の仕事できたか?』聞かれて、慌てて『あ!まだです。すぐやります』的に応えているシーン。これが典型的な出来ないサラリーマンで、優先順位の付け方を誤り、上記の③から仕事を処理していたため、上司から依頼された時間的にちょっと余裕がある②の仕事を後回しにした結果、出来ないと烙印を押された人です。

 

世の中には、その業種業態にでも適応できる理論がたくさんあります。そんなおいしい理論を全社員共有しておかない手はないですよね。というより、競合他社がすでに知識共有をしていた場合、自社は・・・結果見えていますよね。

 

これは一例にすぎませんが、経営マネジメント理論を社員に教えて、社内で人材レベルの底上げをしないと、中小企業は大きく飛躍することは無いです。何度も繰り返しますが、知識の無いところに「智恵」なんて湧いてきません。応用が利かないんですから。智恵が出てこないから、新規メニューの開発や業務改善等のアイデアも出てこないわけです。

 

中小企業の経営者の皆様

 

ぜひ、2時間週次ミーティングに「経営マネジメント理論」の講義とそれに係るワーク(演習)、それと、ワークの成果を発表する場とお互いの考えをフィードバックする場を提供してあげて下さい。

 

一般的にですが、中小企業の社員は「学ぶ」環境が少なく、知識不足となっています。それを自己啓発で自分で補え!というのも限界があり、自己満足で終わる場合が多いです。それよりも、会社内で「学んでそれを職場で実践できる仕組み」を作ってあげれば、社員はスポンジのように知識を吸収し、成長し頭角を現す社員があらわれると思います。

 

それを信じて経営者は仕組みづくりに励んでください。

 

アールイープロデュース